漆器の製造 



漆器を作るには木地造り、下地行程、塗行程、蒔絵などの数十行程を経て作り出します。
ここでは、それぞれの行程を紹介いたします。


木地造り



  欅、水目桜(俗名’ハンサ’)、栃などの乾燥木料を板木取り、
  横木取り、たて木取りによって仕上げたい作品より大きい寸法
  にて木取りし、円柱の材を造りだし、それを仕上げたいある程度
  の形に轆轤挽き(荒挽き)し木地の動き(くるい)を取るため
  2,3ヶ月乾燥させ、その後轆轤挽きし本仕上げします。
   (木について参照)

  


轆轤挽きをのぞいてみる(中出博道さん)
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(1.225kb)




轆轤挽きするには刃物で挽くのですがその刃物には
うらびき、えぐり、しゃか、ひらかんな、小刀などがあり
挽く物、挽く場所、挽く形などによってそれぞれ使い分け、
一つの形を作り出すのに7,8本の刃物を使います。
その刃物は使う人それぞれ多少違いがあるためそれぞれ
木地師さんが焼き入れから形作りを行います。


 


下地行程

  下地を施すことの主な目的は、木目などのやせを防ぎ
  塗面のなめらかさを出すためで、技法には蒔地、本堅地があり
  私の作品は蒔地を用いることが多いですが一般的には、
  本堅地を用います。

  錆を付けるへらは、木曾檜の柾目の板から用途に応じて
  大きさ、形を作り出します。このへら作りが難しく熟練を
  要する所でもあります。  



      
  本堅地は、仕上がった木地をまず生漆を塗り木地固めをして、
  乾燥後、木地の傷を刻苧(米糊、木粉、生漆を混ぜた物)で
  傷を拾い磨き、その後木地に麻布を糊漆(米糊、生漆を
  混ぜた物)で貼り、乾燥後、錆(地の粉(珪藻土を焼いた物)、
  との粉、生漆を混ぜた物)でへら付けし磨き、それを何度か
  繰り返し最後に下地面をなめらかにするため水研ぎを行います。



塗り行程

  塗りは漆器の最後の塗面に仕上げるための行程で、まず下地の
  仕上がった木地についた泥、手油を除くため濡れた布で拭き上げ
  中塗り漆を用い下塗りを施し乾燥後、朴炭を使い水研ぎをし
  数回繰り返し、その後上塗り漆にて仕上げ塗(上塗り)を施します。
  上塗りには、朱塗、溜塗、黒塗等があります。
  それぞれ塗色、艶によって漆を使い分けます。(漆の種類を参照)
塗りvideoへ

椀の塗をのぞいてみる。(父 繁です。)
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漆を塗る刷毛は人毛(赤毛)で作られており、おもに泉、広重などで
幅もいろいろあり、また使い易い長さに切り出し使用しています。

塗りの要点は、良い漆を使い、ある程度の厚さでムラが無く、
ゴミ(ふし)をかけないでちぢみなく、の点で漆は生きているので
気候などによってその日その日で表情(乾きなど)が変わり
操るのに熟練が必要です。




蒔絵行程

  蒔絵は加飾とも呼ばれ、豪華絢爛な絵やシンプルな漆絵などを
  言い、漆で下絵を描き金粉などを蒔き付け研ぎ出しや、
  貝,卵殻、切り金などを漆で貼り付けたりし表現する事です。

  また、それぞれ器物にどのような蒔絵を施すのか図案を
  考え、筆使い、金などの蒔き方が熟練を要するところです。
   蒔き付ける金はいろんな種類(平目、梨地、消粉)があり、
   また粉の荒さもいろいろ有り意図に応じて使い分けます。

   また、絵を描くため使う良質の筆は、最近ではなかなか手に入り
   づらくなっています。


もっと詳しくお知りになりたい方はお問い合わせ下さい。


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